大航海時代に東洋の文化がヨーロッパに入り、19世紀のヨーロッパの上流階級で中国や日本のものをもつことがステイタスとされていました。
アンティーク業界にいてヨーロッパのアンティークを何千何万とみていると
食器にしても家具にしてもシノワズリーやジャポニズムを感じられるものと出会います。
「イギリスの家具なのに中国っぽいね~。」といわれることもありますが、
それこそがその時代の流れを汲んだヨーロッパのアンティーク家具・食器であると思っています。
今日はその時代を感じさせる食器をご紹介いたします。
英国陶磁器といえばSPODEといっても過言ではないでしょうか。
コープランドスポードも東洋のデザインをいち早く取り入れた陶磁器を世に送り出しました。
よく見る、白地に青の図柄のブルーウィローやブルーイタリアンなどが
シノワズリーやジャポニズムから発想を得たとする代表的なシリーズです。
その中でも特にコープランドスポード時代の“chinese rose”は
ヨーロッパやアメリカで人気があり
殆どがアジア以外の国に流れていきましたので
日本国内で手に入れることが難しいシリーズのひとつになっています。
copeland spode “chinese rose” 1920年頃
カップ:Φ8cm×H6.5cm
ソーサー:Φ14cm
プレート:Φ19cm
パターンNo.629599
割れや欠けもなくコンディションも良いお品でございます。
ぜひ、店頭でお手に取ってご覧ください。